
塩野谷 春はフランス在住の作曲家・オルガニスト。新潟県出身。創作、演奏、教育・文化活動を幅広く行い、とりわけ声楽・オペラ作品の創作とオルガンのレパートリーに関心を寄せる。
国立音楽大学音楽学部鍵盤楽器専修(ピアノ)、ピアノコース並びに音楽理論コースを修了。ピアノを芳野文子、駒沢とみ子、篠井寧子の各氏に、音楽理論・作曲を山口博史、奥定美和、市川景之の各氏に師事。 渡仏後、パリ地方音楽院を経てパリ国立高等音楽院エクリチュール科修士課程修了。和声、対位法、フーガと形式、20-21世紀の和声、アナリーズ高等科、オーケストレーション高等科、編曲法、鍵盤和声などを修了。主にCyrille Lehn, Jean-Baptiste Courtois, Thierry Eschaich, Claude Ledoux, Jean-Pascale Chaigne, Marc-André Dalbavie各氏のもとで学ぶ。
リヨン国立高等音楽院にてオルガンをFrançois EspinasseとLiesbeth Schlumbergerに師事。即興をGabriel Marghieri, クラヴサンと通奏低音をYves Rechsteinerに師事。
また、パリ17区立音楽院にて伴奏法をDenis Comtetに師事。ヴェルサイユ地方音楽院にて作曲をJean-Baptiste Robinに師事し、DEM(音楽研究ディプロマ)を、満場一致の最優秀の評価を受け修了。
2023年、ボルドー国立オペラ座の委嘱作品 Didon et Enée revisited(パーセルのオペラ「ディドとエネアス」全曲編曲)が同オペラ座大劇場で上演される。同年、第1回ディエップ木管五重奏国際作曲コンクールで第3位を受賞 。
また、2024 年には桃太郎を題材にしたオペラ Momo, l’enfant pêche で、第1回若い観客向け国際作曲コンクール(Concours international de composition Jeune public)グランプリを受賞。2025年11月にブザンソンでオルケストル・ヴィクトル・ユゴーによって初演された本作は、2026年にリエージュ王立フィルハーモニー管弦楽団、2027年にボルドー・アキテーヌ国立管弦楽団およびジュネーヴ室内管弦楽団、2028年にはイル=ド=フランス国立管弦楽団による上演が予定されている。
2025年にはフランス文化省の「作曲支援助成」に選出。さらに笹川財団、グエン・ティエン・ダオ=ロワ・ボードワン財団、ソシエテ・ジェネラル財団からも助成を受ける。
主要作品はパリの出版社Lacroch’から出版されている。また、2021年より全音楽譜出版社にて編曲作品が出版されているほか、クラシックギター向けの作品はÉditions Habaneraにて出版されている。
オルガニストとして主にフランス国内で定期的に演奏活動をしており、これまでにトゥールーズのサン=セルナン大聖堂、リヨン・オーディトリアム、パリのサン=セヴラン教会、そしてパリのノートルダム大聖堂などでリサイタルを行う。2024年11月には、リヨンのサン・ポタン教会で自身のオルガン協奏曲をCNSMDリヨン管弦楽団と共演して初演した。2025年8月には、第59回ラ・シェーズ=ディユー音楽祭でレジデンスオルガニストを務めた。
2025年の第10回デュデランジュ国際オルガンコンクール、2026年の第17回ハールレム国際セザール・フランク・コンクールなど、複数の国際オルガンコンクールで受賞。
2025年にリヨン国立高等音楽院にて音楽教授資格・教育修士課程を修了し、日本人初となるエクリチュールでの国家適性資格(Certificat d’aptitude)ならびに教育修士号を取得した。現在はアヴィニョン地方音楽院(CRR)でエクリチュール、オルガン、作曲を教える。
2024年、演出家兼脚本家のLouise BrunとともにCampagnie lyrique L’Operadienneを共同設立。同団体においてオペラ・声楽作品の創作プロジェクトを展開するとともに、さまざまな観客や文化施設と連携した文化・教育活動にも取り組む。
